2008年02月13日

牙をもがれても

三浦貴という野球選手をご存知でしょうか。

2000年にドラフト3位で読売ジャイアンツに投手として入団、

入団一年目から貴重な中継ぎとして活躍し49試合に登板。

将来を嘱望された投手の一人、でした。


彼は翌2年目のとき、広島カープの緒方孝市選手の頭部に

死球(デッドボール)を与え、危険球退場(ルール制定以降初めて
の退場者でもある)となり、それをきっかけにバッターのインコース

に球を投げられなくなります。


そしてそれ以降登板機会を失います。


彼は投げられなくなってしまったのです。



投手であれば誰しも避けては通れないデッドボール。

打者もまた然りです。



しかし、彼は頭部に当ててしまったというその自責の念と

葛藤から大好きな野球ができなくなってしまったわけです。



自分の一番の持ち味であった「投げる」ということ。

野球選手として、三浦貴という一人の人間としても、


「投げられない」ということが彼にとってどれほどまでのことで

あったかは想像に難くありません。


自分の持ち味を消され、それを捨てなければいけないことを

強いられる生活。



これほどまでの苦しさはありません。


自分が自分である確信として、大切にしてきたものが一瞬にして

壊れさった時の、その絶望感。




彼は2003年に野手として再出発を誓い、その野手としての一軍初

打席を本塁打で見事に飾ります。

しかし、去年の2007年、ジャイアンツからの解雇通告。


大好きな野球さえも失いそうになった彼ですが、2008年1月、パ・リーグ

の西武ライオンズから獲得され、もう一度彼は自分の夢に挑戦するチャンス

を貰いました。



一度自分の牙(長所)をもがれた彼は、再度自分の可能性に賭けてみる

ことにしたのです。


もがき苦しんだその分、必ず自分の中に何かは残る。

そして、それはこれからの人生でも生きていくはずです。




「自分らしく生きる」ために

僕もまだまだ歩みを止めるわけにはいきません。








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この記事へのコメント
長所を生かせなくなった時・・・・・

私も経験したことがあります。

這い上がるのに、7年掛かりました・・・・

スポーツでは、ないのですが。
Posted by NPO法人行司NPO法人行司 at 2008年02月18日 09:17